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これはすごいかもしれないマンガ①「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」

 どうもこんにちはこんばんはおはようございます、神代ジョーです。

 

 黒歴史な記事を消して振りに「そうだ ブログ、使おう」とどこかの鉄道会社よろしく思い至った漫画を見つけました。そこで「これはすごいかもしれないマンガ①」と銘打って、紹介したいなと思います。(②以降があるかは謎)

 あくまで個人的な解釈、見解なのであしからず。ついでに言うと個人的な面白いつまらない好き嫌いについては言いません。タイトルにあるようにあくまでも僕が「これはすごいかもしれない」と感じたことを語っていきます。

 

 それでは第1回これはすごいかもしれないマンガ!今回の作品は『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(原作:中村力斗、作画:野澤ゆき子)です。

 ヤングジャンプにて連載の作品。公式漫画アプリ「ジャンプ+」や「となりのヤングジャンプ」、または下記のツイートで第1話が読めます。

 

 今回はこの作品について語っていきます。第1話だけで語れる部分ですので、第1話だけ読んでいただければネタバレにはならないかと思います。

 

 ジャンルとしては【最初から好感度MAX系ハーレムハイテンションギャグラブコメ】といったところでしょうか。これでもかと詰め込んでいるような感じですが、実際にこうなんだから仕方ない。

 この時点で「ハーレムかよ……」「最初から好感度MAX系はちょっと……」と拒絶反応を示す人もいるかと思います。このままでは好き嫌いが大きく分かれそうですね。

 しかしこの漫画のすごいところは、そういった普通に考えるとまず好きにならない層を含め、「多くの読者層を取り込めるように描いてある」ところなんです。

 

 まずこの作品は【最初から好感度MAX系】や【ハーレム】、【ラブコメ】の前に【ギャグ漫画】として描かれているんです。そこにポイントがあります。

 

【最初から好感度MAX系】が苦手な人は「ラブコメはちょっとずつ恋愛感情が動いていくのがいいんだ」「そんな都合のいい女がいるか」というような意見を持っています。

【ハーレム】が苦手な人も似たようなものです。「そんな都合のいいことがあるか」「主人公が優柔不断になるのが気に食わない」「1人を愛せよ」という意見があるわけです。

 

 この漫画は最初から主人公を好きになる女の子が第1話で同時に2人も出てきます。しかも主人公になにかしてもらったわけでもなく、ぶつかっただけです。その瞬間に一目惚れするわけです。さらに言うと2人とも主人公に出会ったその日の内に「付き合ってください!」と告白してきます。チョロインなんてものじゃないです。

 そして今後98人似たような感じになる女の子が出てくると示唆されています。そうなると完全にハーレムラブコメですね。日本では、いや世界的に見ても100人のハーレムなんてありえない。

 

 しかしこの漫画ではそれが許される。だって基本的に【ギャグ】なんですから。

 

 ギャグ漫画は突拍子もない、現実では起こり得ないことがよく、というかだいたいのギャグ漫画がそればっかり起きます。けれどそれを「ありえないだろ」と真顔で言う人がいるでしょうか。ギャグ漫画にそんなことを真面目にツッコんだらそれこそナンセンスなわけです。ありえないことが起こっても「ギャグ漫画なら仕方ない」と思わせてくれるんです。

 

 つまり【最初から好感度MAX系】や【ハーレム】が苦手な人でも受け入れてくれる可能性は上がります。

 ここで【最初から好感度MAX系】【ハーレム】【ギャグ漫画】、そしてもちろん【ラブコメ】が好きな層を獲得できるわけです。

 しかしそれだけではないんです。

 

【ギャグ】の種類でもそういう工夫がされています。

 まず【ギャグ】ならなんでもいい層、【ハイテンションギャグ】が好きな層が取り込めます。それから【言葉のセンスが独特】なギャグが好きな層、【メタ】発言が好きな層も取り込めます。【ナンセンスギャグ】が好きな層も取り込めそうです。ついでに言うと主人公が割とサイコパス系でもあるので、そういうので笑ってしまう層も取り込める。あ、【不謹慎ギャグ】が好きな層もいけるかも(※確約はできません)。

 

 このように様々な種類のギャグを使いこなすことにより、「このネタは当たらないけどこっちで笑わせられる」ということをやってのけているわけです。これは相当すごいことだと思います。

 

「その作者によってギャグの路線は決まる」ことが多いです。だからたいていは「ギャグセンスがずっと合わない」ギャグ漫画はずっと合わない。『浦安鉄筋家族』は好きだけど『ギャグマンガ日和』は合わないなんてことがあるわけです。(どっちも好きな僕みたいな奴もいますが)

 

 でもこの漫画を作ってる人のようにいろんな種類のギャグを使うことができる人はそんなにいない、と思います(自信はない)。だから全部のギャグが合わないという可能性はぐっと減る。

 これでまた読者層が広がりそうです。

 

 そして主人公。人によっては「いい奴で、だけどちょっと少しずれている」「打算なく生きている」「誠実」と感じられる主人公で、そういった意味でも読者層は増やせそうです。まあサイコパスな部分もありますけどね(テキトー)。

 

 どうでしょうか、この漫画すごくないですか?僕は「すごいかもしれない」と思いました。だっていろんな種類のラブコメ好きもそうでない人も、多くの読者層を呼び込める可能性があるからです。もちろん絶対とか全員ではないのですが……。

 すごく考えられている作品だなと思います。

 第1話だけで終わってもいい感じにまとめられているので、第1話だけでも読んでみてはいいかがでしょうか。

 

 以上、第1回「これはすごいかもしれないマンガ」でした。(2回目、たぶんないやろなぁ……)

 つたない文章でしたが、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 それでは、またいつか。

[質問、「それは違うよ」などの意見、要望があればコメントをください。お願いします。]